あなたは筋力トレーニングをしていますか?
ボディビルディングというと、以下のような物凄い人たちを想像してしまいます。
出典:Sherdog.com
体を鍛えているという点では同じですが言葉に重みを感じてしまうので、「ボディビルディング」ではなく単純に「筋トレ」でもいいと思います。
ちなみに上の画像は若き日のアーノルド・シュワルツェネッガー氏です。さすがに20世紀最高峰の肉体と言われるだけありますね。
今回は「筋トレをしている人にこそ青汁を飲んでもらいたい」というテーマで、そのメリットを3つ挙げ話を進めていきます。
Contents
筋肉に必要なのはタンパク質だけではない!
結論から先に言うと、筋肉に必要なのはタンパク質だけではありません。
これはある意味当たり前の話なので、トレーニングをこよなく愛する人たちには釈迦に説法かもしれません。
タンパク質が重要なことは疑う余地がありません。あなたの筋肉はもとより、肌も爪も髪の毛も全てタンパク質が原料となってできています。
手っ取り早く、簡単な例を示し筋肉とタンパク質の関係性を説明します。
一軒の家を立てることを考えます。

一般的な木造住宅とします。
さて、この住宅全体をあなたの筋肉として例えましょう。すると以下のことが言えます。
- 木材 = タンパク質
家を建築するにあたり一番重要な木材は、筋肉で言えばタンパク質なのです。
「じゃあタンパク質だけで筋肉は作れるじゃん」と思いましたか?
とんでもありません。家を建てるにはその他、ネジやクギが必要ですね。

それこそがビタミンでありミネラルなのです。
以下のことを覚えておいてください。
- 木材 = タンパク質
- ネジ・クギ = ビタミンやミネラル
どちら一方が欠けていても家は建ちませんね。
それと同じように、筋肉もタンパク質の他にビタミンやミネラルが無いと付かないのです。

ボディビルファンの人たちの間では有名ですが、過去にマイク・メンツァーというボディビル界の巨星とも言える人物が存在していました。
彼は同時代や後のボディビルにも影響を与えるトレーニング理論などを築いていく人物であり、この業界の正真正銘の第一人者でした。
当然のことながら仲間のボディビルダーたちに「どのような食事方法が一番いいのか?」という質問を度々受けていたといいます。
それに対する彼の答えは非常に明快です。

タンパク質ばかりを摂っていても筋肉は付かないのです。
一般的に筋トレと相性が良いとされているビタミンはB群とCです。
ビタミンBはB1・B2・B6・B12などの総称ですが、これらは体内に取り込んだタンパク質を体内で吸収できるサイズであるアミノ酸にまで分解する働きがあります。
タンパク質とアミノ酸の関係をLEGOで例えると以下のようになります。

- タンパク質:LEGOで作ったお城
- アミノ酸:ひとつひとつのLEGOブロック
つまりタンパク質とは複数のアミノ酸の結合体ですが、体内で栄養として扱うには小腸で細かく分解する必要があります。これを一般的には消化と言います。
ビタミンCはコラーゲンの合成に関わります。ヘビートレーニングを行う人は筋肉とともに腱や骨格が丈夫でないと困りますね。
これら筋肉を支える組織を構成しているのがコラーゲンであり、その成長にはビタミンCが必須なのです。またこのビタミンは体内で合成できないので外から取り込んであげる必要があります。
繰り返しになりますが、栄養はあくまでもバランスです。タンパク質と一定の種類のビタミン類などにこだわるのではなく、全てを総合的に摂取する必要があります。
- 筋肉増強にはタンパク質だけではなくビタミン・ミネラルなども必要
ここから青汁の利用をオススメする3つの理由を紹介します。
青汁オススメの理由1:青汁はビタミン・ミネラルの宝庫!
ここで青汁の話になります。
青汁とは本来緑黄色野菜のエキスジュースなので、キャベツ、人参、春菊、ホウレン草などが素材になりえます。
ただし現在の販売されている多くの青汁製品の主要原料は大麦若葉やケールなどです。


理由は簡単で、この両植物は非常に多くの栄養素を含んでいるからです。
ケールは通称「野菜の王様」と呼ばれるほど栄養価の高い植物です。
ただしそこは大麦若葉も負けてはいません。
以下は大麦若葉の可食部100gのビタミンとミネラルを簡単に示したものです。
ビタミン | ミネラル・その他 | ||
総カロチン | 13.6 mg | ナトリウム | 171 mg |
ビタミンA効力 | 7.560 IU | カリウム | 1.74 g |
ビタミンB1 | 0.24 mg | カルシウム | 336 mg |
ビタミンB2 | 0.60 mg | マグネシウム | 123 mg |
総ビタミンC | 3 mg | 鉄 | 70.5 mg |
ビタミンE | 12.3 mg | 亜鉛 | 16.3 ppm |
総クロロフィル | 630 mg |
出典:大麦若葉の青汁
そして以下はケールの可食部100gのビタミンとミネラルの表です。
ビタミン | ミネラル・その他 | ||
β-カロテン | 10000 μg | ナトリウム | 230 mg |
ビタミンB1 | 0.31 mg | カリウム | 2.3 g |
ビタミンB2 | 0.80 mg | カルシウム | 1.2 g |
ビタミンB6 | 0.75 mg | マグネシウム | 210 mg |
ビタミンC | 1.1 g | 鉄 | 2.9 mg |
ビタミンK | 1500 μg | 亜鉛 | 1.8 mg |
葉酸 | 820 μg | マンガン | 2.75 mg |
出典:七訂食品成分表2017
これらの表は分かりやすく単純化したものですが、これだけ見ても両者が非常に多くの栄養素を含んでいることが確認できると思います。
青汁オススメの理由2:腸内環境が改善するとタンパク質の吸収率が向上する
青汁には他にも見逃してはいけない大事なポイントがあります。
それは「青汁には整腸作用のある食物繊維が豊富に含まれる」ということです。
これは非常に重要です。
食物繊維は大きなカテゴリーで分けると以下の2つが存在します。
- 水溶性食物繊維:コレステロールや糖質の腸内からの吸収を妨げる
- 不溶性食物繊維:腸内で水分を吸収して膨らむことにより腸を刺激して排便を促す
※水溶性は水に溶けるタイプで、不溶性は溶けないタイプです
このふたつの食物繊維は両方バランスよく摂取することが推奨されますが、青汁には両者ともに含まれているので腸内環境を整えるには非常に良い効果があります。
これは「便秘に悩まされている」や「お通じを良くしたい」などということを述べているのではありません。

言いたいことは、「腸内環境が良いほど、栄養の吸収率が良い」ということです。
仮に質のいいトレーニングをして栄養価の高いものを食べても、それら栄養素が体内で吸収されなければ意味がありませんね?
ボディビルをしている人は動物系タンパク質(お肉)をよく摂りますが、生野菜(サラダ)と比較すると以下のような違いがあります。
- お肉:酵素ゼロ
- サラダ:酵素たっぷり
酵素はあなたが食べたものの消化吸収をサポートする重要な物質です。
お肉に含まれていない理由は簡単で、酵素は熱に弱く48度でほとんどが破壊されてしまうからです。お肉料理には一般的に火が通ってますね。
サラダなどの生野菜には酵素が含まれているので事前消化ができ栄養の吸収が容易ですが、加熱したお肉を吸収するには腸内細菌に頑張ってもらいアミノ酸レベルにまで分解してもらう必要があるのです。
つまりお肉は胃腸などへの負担が重い物質なのです。実際にお肉ばかりを食べていると腸内環境は著しく悪化します。
そういった乱れた状態を放置しておくと、筋肉に対してのタンパク質の吸収率が著しく低下してしまいます。吸収率100%などということは絶対にあり得ません。必ず取りこぼしが発生します。
筋力トレーニングに励んでいる人たちからすれば悪夢そのものですね。
また乳酸菌などの善玉菌は腸内でビタミンを合成します。その中にはタンパク質の吸収作用があるビタミンB群なども含まれるのです。
だからこそ青汁など食物繊維を豊富に含むものを摂ることにより、腸内環境を常に万全の状態にしておく必要があるのです。
青汁オススメの理由3:プロテイン粉末と青汁粉末は相性が良い!

多くの青汁製品は粉末です。そしてプロテインも同様に粉末です。つまり両方ともにパウダーなので混ぜることが非常に容易なのです。
おそらくあなたはスポーツジムに行く際にプロテインパウダーの入ったシェイカーを持参しているのではないでしょうか。
その際に青汁粉末もそのシェイカーの中に一緒に入れてしまうことをオススメします。
これだけで、栄養価が非常に高い筋肉飲料ができあがるのです。
プロテインとは言ってしまえば「タンパク質」なので、わざわざプロテインというサプリメントの形で摂る絶対的な必要性はありません。
トレーニング後に食事を取ればいいだけの話です。
ではなぜ多くの人たちが利用しているのかと言うと、以下のようなメリットがあるからです。
- 持ち運びが楽
- 栄養の吸収が早い
- 疲弊した体に一秒でも早く栄養補給
「栄養の吸収が早い」というところがポイントですが、筋肉形成に必要なのはタンパク質だけではないことはすでに述べたとおりです。ビタミンやミネラルも補給してあげるべきなのです。
プロテイン製品の中にはそのことも考慮してビタミンなども配合されていますが、青汁粉末を混ぜることにより筋肉に必要な栄養素をさらに多く摂取することができます。
はっきり申し上げて、青汁粉末を利用しない手はないと思います。
あなたも青汁を利用することにより、更なる筋肉を獲得しませんか?