あなたは怒りっぽい性格ですか?その気性はカルシウム不足が原因かもしれません。
「カルシウム不足は骨が弱くなるだけじゃないのか?」と思われたかもしれません。実は血液中にもカルシウムが存在しており、それが人の精神状態と関係しています。
ということで、カルシウムのお話を始めます。またケールにはカルシウムがたっぷり含まれているという話も併せてします。
Contents
統計を見れば一目瞭然!多くの日本人はカルシウム不足
カルシウムというミネラルは日本人が不足している栄養素で常に上位に挙げられるものです。
ここでカルシウム不足の実態を分かりやすく表で示します。
以下は各世代に分けたカルシウムの摂取基準です。
男女ともに成長過程である思春期に多くの量を必要としますが、歳をとった後でも幼少期より必要量が多いことに気が付くと思います。

人間の骨量は成長とともに増加しますが、平均的に20歳くらいで最大骨量に達します。
その過程が40歳程度まで続いた後、今度は逆に骨量が減少し始め骨の強度も低下していきます。
つまり高齢の人たちはより多くのカルシウムを必要とするのです。
年を取ると転んだだけで骨折してしまう人たちもいるので、健康な生活を継続するにはカルシウムは必須成分と言えるでしょう。
この症状は「老人性骨粗しょう症」などともいわれますが、一般的には以下のようなことが原因とされています。
- 運動不足
- 骨の細胞の加齢変化
- 加齢に伴う栄養吸収率の低下
ちなみにこの健康被害は女性が男性と比較して倍の確率で発症する言われています。女性の人たちは積極的に乳製品などを取る必要がありますね。
運動不足は骨を弱くする原因ですが、逆に体を動かすと骨が丈夫になります。

実際に定期的にスポーツをしている人たちの骨密度は非常に高いことが確認されています。
ただし「運動しなさい」言われても骨が弱い状態ではどのみち無理ですね。そこでカルシウムの摂取が重要となります。
では実際に皆さんは平均的にどれくらいのカルシウムを摂っているのでしょうか。
20歳以上を対象にしたデータが出ているので、それで示します。
※クリックで画像が大きくなります
20歳以上での推奨量は男女ともに最低でも650mgです。折れ線グラフを見てもらえれば一目瞭然ですね。650mgを達成している世代は存在しません。
少ない世代ではたったの400mgほどです。
つまり結論は・・・どの世代もカルシウム摂取推奨量を満たしていない!
あなたも意識して摂っていないのであれば、カルシウム不足である可能性が非常に高いでしょう。
カルシウム不足のあなたに襲い掛かる3つの健康被害

カルシウムを十分に摂れていない人は、それにより引き起こされる健康被害が気になると思います。
このミネラルが不足している人たちが直面する被害は以下です。
- 骨や歯が弱くなる
- イライラ
- 高血圧
ひとつずつ簡単に説明していきます。
骨や歯が弱くなる:カルシウムは骨や歯の主成分
骨や歯の中では新しいものと古いものが入れ替わるという現象が繰り返し起きています。
いわゆる骨の代謝ですね。これに最も深く関与するのがカルシウムです。
よってカルシウム不足は骨や歯の弱体化に直結します。
これに関しては様々な研究がされており一例を挙げると、Matković VらによるBone status and fracture rates in two regions of Yugoslavia.という調査概要には、カルシウムと骨量に関係性があることがハッキリと書かれています。

内容を簡単に説明すると、ユーゴスラビアの以下のふたつの地域を調査したとのことです。
- 地域A:カルシウムをよく摂取する
- 地域B:カルシウム摂取量は地域Aの半分ほど
ちなみにこれら間でカルシウム以外の栄養摂取量の違いあまりないということです。
以下のことが結果として導き出されました。
- 大腿骨骨折の割合は地域Bが地域Aを上回っていた
- 前腕骨折の割合に違いはなかった
- 若い世代ほどカルシウム摂取量と骨量に大きな関係が見られた
つまりカルシウムを多く摂っている地域の人たちのほうが骨折の割合が少なく骨量にも影響が出ていたということです。
骨の成長などにカルシウムが関係していることは、疑いの余地がないでしょう。
イライラ:カルシウムは神経の興奮を抑制する
体内に存在するカルシウムの99%は骨の中ですが、残りの1%は血液中に存在します。
この血中カルシウムは以下のような役割を果たしています。
- 出血を止める働き:血液の凝固など
- 筋肉を動かす働き:筋肉の収縮など
- 神経情報の伝達の働き:神経の興奮の抑制など
最後にあるように、血液中のカルシウムには神経の興奮などを抑制する働きがあるのです。
イライラしている人に対して「カルシウムが足りない」などと言ったりしますが、これは神経が過敏になる状態をカルシウムが抑制する効果があるからです。
高血圧:カルシウム不足が血流を悪くする

カルシウムが不足すると逆に血液中のカルシウムが増加するという反転現象が発生します。
これを「カルシウム・パラドックス」と言います。
上で説明したとおりカルシウムは血液中にも存在し、脳の神経細胞の働きをコントロールするなど非常に重要な役割を果たしています。
そのため不足気味になると体は骨からカルシウムを取り出し、それらを血管を通し細胞へと補給することを試みます。
それが一時的なことならまだしも、カルシウムが足りない状態が続くと骨からの補給量が増え続け、結果として血液中のカルシウム濃度が非常に高くなってしまうのです。

このようにして取り込まれたカルシウムはやがて血管壁に取り込まれ、血液の流れ道をせまくすることで血の巡りを悪くしてしまいます。
その結果心臓がより強い力で血液を送り出す必要にせまられ、高血圧を引き起こしてしまうのです。
高血圧は脳卒中など命の危険にも関わる恐ろしい症状なので、絶対に放置してはいけません。
ケールのカルシウム吸収率は牛乳よりも高い!
日本人にとってケールは馴染みのない植物なので、どのような栄養素が含まれてるかまでは知らないかもしれません。
一言でいってしまうとケールはカルシウムの宝庫です。
私たち日本人の食卓によく上がることのあるカルシウムが豊富な小松菜とチンゲンサイと比較すると以下のようになります(可食部 生100g)。
出典:七訂食品成分表2017
ケールのカルシウム量はチンゲンサイの2.2倍、小松菜の約1.3倍と両者を上回っていますね。
そしてケールのカルシウムは吸収率も良いのです。これに関しては研究結果が報告されています。
![]()
ケール由来の植物性Caは牛乳と同等以上の吸収率を有することが示され、ケールが優れたCaの供給源であることが実証されました。
ケール由来の植物性Caは、吸収阻害物質(たとえばリン酸(※4)、シュウ酸(※5)など)の影響を受けないという特長も有しているため、食事の影響も気にする必要がありません。
ケールのカルシウムの吸収率は牛乳よりも高いのです。
しかもケールから作られた青汁は、牛乳のように下痢になるといった心配もありません。
アジア人には乳糖不耐症といい、牛乳などに含まれている乳糖を消化する酵素が体内に少量しかない人たちが数多く存在します。
この症状を持っている人が牛乳を飲むと消化不良や、それに伴う下痢などを引き起こしてしまいます。
このようなことがないこともケールの大きなメリットですね。
ケールは野菜として販売はされていないが、青汁では定番素材!

ケールは日本の食卓に並ぶような野菜ではありません。
ここで青汁の出番です。
最近では大麦若葉を原料として扱う製品が目立ちますが、ケールも青汁素材としては今だに根強い人気を誇ります。

青汁は水でシェイクして飲むだけなのでとても手軽に利用可能です。
カルシウム不足が気になるあなたも、今日からケールの青汁で強い骨や歯を手に入れ毎日のイライラから開放されませんか?