あなたは以下の症状に悩まされてはいませんか?
- 立ちくらみがする
- 朝に異常に弱い
- 倦怠感に悩まされている
- 物事に集中できない
該当するものがあれば、あなたは鉄分不足かもしれません。このミネラルは体にとって必須栄養素でありながら、不足気味という日本人女性が多数存在します。
そこで今回は鉄分の概要から、その仕組み、不足時の健康不安までを分かりやすく説明していきます。
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ヘモグロビンは全身の細胞に酸素供給を行う物質
鉄が人の血液にとって非常に重要な成分であることは、よく知られています。
とはいえ体内に存在する総量は体重のたったの0.005%程度で、体重50kgの女性であれば約2.5gの鉄を体内に保有していることになります。
鉄は以下のふたつに分類できます。
- 機能鉄:ヘモグロビンやミオグロビンの構成物質
- 貯蔵鉄:肝臓や骨髄などに貯められる予備
両者の割合は通常、機能鉄:貯蔵鉄 = 7:3 となります。

機能鉄は血液中のヘモグロビンや筋肉中のミオグロビンの構成要素になっており、これらは肺から取り込んだ酸素を全身の細胞に供給する役割を担っています。貯蔵鉄は機能鉄が不足したときに、それを補うものです。
ヘモグロビンとミオグロビンの違いは以下です。
- ヘモグロビン:酸素を全身の細胞へ運び供給
- ミオグロビン:筋肉組織の中に酸素を蓄える
ヘモグロビンは血液を語る上で重要なキーワードなので、あなたも聞いたことがあるかもしれません。これは「ヘム」という赤色色素と「グロビン」というタンパク質からできている複合タンパク質です。

血液中には赤血球と呼ばれる赤い球体が存在しますが、この大部分は水とヘモグロビンで構成されています。よく「血が赤いのは赤血球が赤いから」と言われますが、正確にはヘモグロビンの構成要素であるヘムが赤いからです。
ちなみに筋肉が赤みを帯びているのは、筋肉中に存在する赤色色素のミオグロビンの影響です。
ヘモグロビンの数が減少すると、全身への酸素供給が滞ってしまいます。それでは体内の細胞がエネルギー不足に陥ってしまいますから困りますね。鉄分が重要な理由は、それがヘモグロビンを構成する物質だからです。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
鉄分をもう少し深く見てみましょう。
食べ物に含まれている鉄分には大きく分けて、ヘム鉄と非ヘム鉄が存在します。両者の違いは以下のようになります。
- 二価鉄(Fe2+)
- 吸収率が高い
- 動物系の食品に多く含まれる
- 三価鉄(Fe2+)
- 吸収率が低い
- 植物系の食品に多く含まれる
ヘム鉄はレバーや、その他赤みの魚やお肉に豊富に含まれています。非ヘム鉄はパセリや小松菜などに含まれます。
ヘム鉄はヘムというタンパク質に包まれた形状で、体内において別の成分からの影響を受けにくい構造になっています。非ヘム鉄はそのような構造になっておらず、外部からの影響を容易に受けてしまいます。この違いにより、ヘム鉄の吸収率は非ヘム鉄の5倍以上を誇ります。
出典:ディアナチュラ ヘム鉄 With サポートビタミン2種 30粒
そのようなこともあり、鉄分を扱うサプリメントではヘム鉄をターゲットにしている製品も販売されています。これらサプリメントには葉酸やビタミンB12なども同時に配合されていますが、これはヘモグロビンの数は足りているのに赤血球の数が減少してしまう「悪性貧血」の原因がこれら栄養素の欠乏だからです。
また非ヘム鉄は三価鉄という構造になっており、体内に吸収する際にはニ価鉄に変化させることが重要となりますが、それにはビタミンCが有効とされています。
ヘム鉄と非ヘム鉄は吸収経路やその特徴などが違うので、両方摂るのがいいでしょう。
- ヘム鉄は非ヘム鉄より吸収率が高い
- 非ヘム鉄はビタミンCで吸収率が向上する
鉄分不足は細胞の酸欠状態を招く
鉄分不足で発生する障害で一番知られているのが、鉄欠乏性貧血です。貧血とは言ってしまえば、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少した状態です。

鉄はまさしくヘモグロビンの構成要素なので、鉄分不足はヘモグロビンの減少を引き起こします。そうすると酸素の運搬が正常に機能しなくなるので、体の各細胞が酸素不足に陥ってしまいます。
つまり鉄分不足は細胞の酸欠状態を招いてしまうのです。
これにより患う健康被害には以下のようなものがあります。
- 立ちくらみ・めまい
- 疲れやすい
- 朝に極度に弱い
- 思考力の低下
体の様々な部位が酸素不足で機能不全に陥るので、複数の障害が同時に発生してしまうというのはある意味当たり前の話です。

あなたは立ちくらみを頻繁に経験していますか?これは脳の酸欠状態により、あなたの頭が正常に働いていない証拠かもしれません。
その他「疲れやすい」、「朝に極度に弱い」、「思考力の低下」などと複数の健康不安を挙げましたが、はっきり言って鉄分不足の状態で健全な生活を送ることはほぼ不可能です。
鉄分は不足しやすい成分
はじめに「日本人女性で鉄が足りていないという人は多数存在します」と言いましたが、理由は簡単です。日本人女性はダイエットが大好きだからです。
もともと鉄は吸収率の悪いミネラルなので、食事量を一気に減らすなど無理なダイエットに励むことは自ら鉄分不足を招いているようなものです。そうでなくても女性の方は月経により多くの血を失うので、男性より貧血に陥る可能性は高いのです。

実際に女性の5人に1人が貧血だとも言われています。
またタンニン、フィチン酸、食物繊維などの成分は鉄の吸収率を減少させることが知られています。タンニンはコーヒーやお茶に含まれ、フィチン酸は玄米などに多く、食物繊維はキクラゲやこのサイトでも紹介している青汁にも多く含まれます。
食物繊維は腸内のゴミを吸着してくれますが、その過程で微量のミネラルも回収してしまうんですね。ただし食物繊維サプリメントなどで一度に多量摂取しない限り鉄分不足の直接的原因になることは考えにくいです。
コーヒーやお茶などは、食後に少し時間をズラして飲むことをオススメします。
鉄分を摂る際の注意点
鉄は以下のふたつの理由により、過剰摂取の危険性は低いとされています。
- 体内での吸収率が悪い
- フェリチンが吸収の促進・抑制を調整している
※フェリチンは腸の粘膜に存在する貯蔵鉄です
ただしいくら吸収率が悪いとはいえ高濃度の鉄サプリメントなどを用量を守らずに多く取り込むようなことをすると、過剰摂取に陥る可能性があります。そのような場合、鉄沈着症(鉄過剰症)を発症し臓器が機能障害を起こす可能性があります。
また幼児の場合は急性中毒を招きます。注意してください。
まとめ:超オススメのサプリをご紹介
鉄分不足の女性は多いですが、その反面摂り過ぎにも問題があるので厄介ですね。ただしすでに述べたように、このミネラルは容易に過剰摂取になるような成分ではありません。
どちらかと言うと不足しやすいものなので、多少意識して摂ることをオススメします。特に減量中の女性は体調不良にならないよう糖分や脂質などは控えつつ、鉄分を多く含んだ食事を摂るよう心がけましょう。
ダイエットに成功したとしても、いつも頭がフラフラの状態では人生は豊かになりませんよね?
鉄分不足を解消するサプリメントとして、青玉Vというものがあります。
私自身も体験済みですが、即効性があり非常にオススメです。体験レビューを実施しているので、興味のある人は一度見てみてくださいね♪